板金パテとポリパテでリブ波を復元できましたら、塗装工程に入ります。
プライマーを塗布し、乾燥後プラサフを塗布します。
製品が常温硬化型のアクリルウレタン塗料という仕様なので、塗料のメーカーは違いますが同様にアクリルウレタン塗料を調色し塗装します。
最後にクリヤーで周囲をぼかすように塗装し仕上げます。
クリヤーが終われば塗装完了です。
金属サイディングの凹み150個なんて、一物件でこんなにたくさん修理したのは初めてでした。
空からゴルフボールでも降ってこない限り、こんなにたくさんサイディングが凹むことは無いでしょう。
そうなのです。
2024年4月16日、この辺りはゴルフボール大の雹が降ったのです。
ニュースでは、ゴルフボールよりも大きな雹が紹介されていました。
場所によっては、想像以上の大きな雹が降ってきたところもあったことでしょう。
屋根やボンネットが凹んだ車はたくさんあったようですが、中にはフロントガラスが割れた車もあったとネットで紹介されていました。
今般の依頼は、充填剤で形を形成し塗装すれば綺麗になるのは分かっていましたが、温度変化に因る金属サイディングの膨張・収縮に起因する充填剤の剥離が心配でした。
それを防ぐ為に、凹みの各所ごとに金属素地が顕れるまで旧塗膜を削り落とし、できるだけ速やかに板金パテ(アルミファイバーパテ)を充填しました。
対象が強度のあるリブ波ということもあり、しっかりとしたサイディングだったので今般の依頼を承りましたが、薄い金属の平板ではこんなに綺麗に充填剤で形成できなかったことだと思います。
この度の仕事で、リブ波はデザイン性だけでなく、強度的にもよく出来た形だということを学びました。
この形だからこそ剛性が保たれるのだと思います。
しかしながら、その形状は上から降ってきた雹を受けやすい形であったとも言えるのですが。。。。
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