新築される校舎外壁に使われたECP(押出成形セメント板)の補修です。
製品名は株式会社ノザワ製アスロックのナチュリアルプラス。
アスロック・ナチュリアルプラスとは?
アスロック研削素地仕上げのナチュリアルの素材感をそのままに、
表面に浸透性吸水防止剤を施した商品です。
https://www.asloc.co.jp/pd/naturial.html
ECP(押出成形セメント板)アスロックのナチュリアルプラス補修を紹介します。
二つの補修箇所を写真に記録しましたのでご覧ください。
どちらも、販工店のアスロック施工職人さんが、欠損箇所に樹脂モルタルを充填されていました。
それをナチュリアルプラス風の色合いと肌合いに弊社で復元します。
まずは、充填された樹脂モルタルをより完全な平滑にするため、
樹脂を再充填し研磨して平滑にします。
そののち、ナチュリアルプラスの素材感を復元するように塗装します。
施工前
ここは、割れた破片を貼り戻し、欠損部に樹脂モルタルを充填したものと思われます。
予め弊社で樹脂を再充填し平滑にしております。
![欠損部に樹脂モルタル画像](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け大-施工前1-1024x768.jpg)
![欠損部に樹脂モルタル画像](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け大-施工前3-1-1024x768.jpg)
![欠損部に樹脂モルタル画像](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け大-施工前3-2-1024x768.jpg)
施工中
樹脂モルタル充填箇所とその周囲をぼかすように塗装してまいります。
![樹脂モルタル充填箇所とその周囲をぼかすように塗装](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け大-施工中-768x1024.jpg)
完成
補修箇所が肉眼では分からないくらいに仕上がりました。
![樹脂モルタル充填箇所とその周囲をぼかすように塗装](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け大-施工後1-1024x768.jpg)
![樹脂モルタル充填箇所とその周囲をぼかすように塗装](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け大-施工後2-1024x768.jpg)
![樹脂モルタル充填箇所とその周囲をぼかすように塗装](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け大-施工後3-1024x768.jpg)
窓際にもう1箇所あります。
同様に復元してまいります。
施工前
![欠損部に樹脂モルタル画像](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け中-施工前1-768x1024.jpg)
![欠損部に樹脂モルタル画像](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け中-施工前2-768x1024.jpg)
完成
![欠損部に樹脂モルタル画像](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け中-施工後1-768x1024.jpg)
![ECP(押出成形セメント板)を補修](https://muenn.jp/wp-content/uploads/2021/05/欠け中-施工後2-1-768x1024.jpg)
いかがでしたでしょうか。
ECP(押出成形セメント板)を補修する場合の色というのは、
現場塗装の場合は、塗装店さんが保管していますので、それを使わせて戴きます。
また、工場塗装品においては、工場で塗装した塗料をメーカーのノザワさんから提供して戴けます。
しかし、ECP(押出成形セメント板)素地のナチュリアルやナチュリアルプラスの補修では、
施された塗料の色というものが有りませんから、復元する色は現場で作らねばなりません。
ナチュリアルシリーズの補修に使用する塗料は、弊社でおおよその色合いに調色して予め用意しております。
貴重な補修時間のロスを少なくするためにも、予め調色したベース色を用意しております。
しかし、ECP(押出成形セメント板)素地の色は現場によって微妙に異なるのです。
ですから、ベース色の色調整は毎回現場で行います。
メーカーの工場においても、同じ色合いの製品を提供しようとご苦労なされていると思いますが、
製造される温度や湿度等の環境条件で色合いが微妙に異なるそうです。
ECP(押出成形セメント板)は生き物と申しましょうか、
まるで窯変する陶器のようですね。
ノザワさんの工場では、厳格に管理された設備でアスロックが製造されていることと思います。
工場には伺ったことはありませんが、それは間違いないでしょう。
しかし、厳しく管理された条件下で製造されるアスロックが、
かつての登り窯や穴窯で焼かれた陶器の雰囲気をまとっていると思うと、
なんとも言えない親しみが湧いてくるではありませんか。
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