ECPのメタリッククリヤー仕上げです。
工場塗装品で、プライマーの後に日塗工N-85(ほぼ白色)をベースに塗り、その色が透けて見えるようにメタリック(アルミの粉末)を混合したクリヤー(塗料メーカーで既調合)で覆うように塗装仕上げしたものです。
簡単に言えば、カラークリヤー(着色クリヤー)のメタリック版です。
メーカーから戴いた塗装仕様書では、工場での塗装工程はそのようになっていました。
新築から二年ほど経って、1枚の板だけに割れが走ったようです。
地上から1枚目の板でしたので、足場を2階まで架けてもらい作業をしました。
※この記事には上げていませんが、内部側からも補強しております。
※この補修工法は事前にメーカー担当者と協議して決定しております。
施工前
写真では分かり難いですが、板の真ん中辺りまでクラックが伸びています。
下端から上に約300㎜程クラックが走っています。
マーキング
ダイヤモンドカッターでUカットするまえに、視認し易くするためにクラックを太いマジックでなぞります。
Uカット
クラックをダイヤモンドカッターで切り込みを入れます。
それは、充填剤の食いつきをよくする為です。
次に、そこにエポキシ樹脂系の浸透性接着剤を含浸させます。
クラックの内部にじんわりと浸透してくれる特殊な接着剤です。
充填
その後にエポキシ樹脂系の充填剤、それからポリエステル樹脂系の充填剤で平滑面を作ります。
仕上げ塗装
すみません。
実は、仕上がりの写真がないのです。
私共の作業が終わった段階で足場が残っていたので、写真を撮っていなかったのです。
その代わりに仕上げ塗装(最終のクリヤー塗装)の動画がありますので、それを上げさせて戴きます。
サフェーサーで肌を整えてから、ベースN-85を塗装しメタリッククリヤーを塗装します。
そのメタリックを保護する為に、上からクリヤー(メタリックが混入されていない一般的なもの)を2回塗装いたしました。
上から下へと塗装していきます。
では、仕上げ塗装の動画をご覧ください。
板1枚全体を塗装しました。
動画の最後に上から下まで塗り上がりの状態を納めています。
塗りムラが無く均一に綺麗に仕上がりました。
メタリックはソリッドよりもムラが出やすい塗料です。
できるだけ均一に塗布することを心がけますが、足場では上下に移動しないといけませんし、足場材が塗装の障害になったりもします。
均一に仕上げるのが困難な仕事でしたが、なんとかこなすことが出来ました。
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