コンクリート擁壁の洗浄

更地に新築住居を建てた物件。
盛り土を除けてガレージとしたところ。
今は隣との境の塀のように見えるコンクリート構造物。
ガレージの奥では新設された庭の擁壁と並んでいるので、
汚れ具合で既存だったことが一目瞭然で分かる。
汚れはコケやカビかと思われる。
その汚れを落として、できるだけ新設部に近づける。
それが今回の仕事。

施工前

コンクリート擁壁の洗浄
コンクリート擁壁の洗浄

強い酸で洗えば汚れをセメントごと溶かし落としてくれるかもしれないが、
セメントが抜け落ちて露出した骨材でざらざらの状態の表面になるか、
セメント分が抜けたスカスカの状態になる恐れがあるので、
強い酸は使わないことにする。

まずは擁壁全体と地面のモルタルに水を散布する。
次に過炭酸ナトリウム粉末を水に溶かして散布する。
過炭酸ナトリウムに含まれる炭酸ナトリウムが油分等の汚れを落とし、
過酸化水素水が酸化剤としてコケやカビに作用するだろうと想像した。

散布後しばらくしてから束子(たわし)でブラッシング。
それでかなりきれいになったが、水洗い後に塩素系漂白剤を散布する。
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム水溶液。
散布してしばらく置いてから同じようにブラッシングして水洗い。
その後にもう一度散布してそのまま自然乾燥させてみることにする。

半乾きの状態

半乾きの状態-1
半乾きの状態-1
半乾きの状態-2
半乾きの状態-2

翌日朝の半乾きの状態が上の写真。
まだ水分が残って濡れ色が着いているが、
コケ、カビはほとんど無くなっているように見える。

乾燥後

乾燥後
乾燥後

昼過ぎには完全に乾いているくらいになった。
新設部と比較すれば少し黄色みを帯びた色に見える。
新設のほうが青っぽい。これは元のコンクリートの色の違いかも。
でも、コケやカビ等の汚れが取れて白さが戻り、
打ち立てのコンクリートに見紛う仕上がりになった。

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