ECP横貼りクラック補修

テラスの屋根の上、ECP(押出成形セメント板)を横に貼っています。
引渡直前で割れが発覚したそうです。
周囲は全て完成し、植栽も綺麗に植えられています。
ECP工場塗装品横貼り仕様、横並びの2枚が垂直方向に割れています。
塗装はN30-3分艶です。


補修方法は、
U字カット、低粘度エポキシ接着剤含浸、エポキシパテ充填、ポリエステル系カーボンファイバーパテ充填、ポリエステルパテ充填・平滑化研磨、プラサフ塗布・研磨、プライマー塗布、フッ素樹脂調色品塗装仕上げとなります。

では、ハンドグラインダーでのU字カットから見て戴きましょう。

ハンドグラインダーでクラックをU字に削ります。
まずは浸透性の高い低粘度エポキシ接着剤をシリンジで含浸させ、その後にエポキシパテを充填します。
接着剤・充填剤共に接着力の強いエポキシ樹脂系のものを使います。
エポキシの下地が出来ましたら、ポリエステル系の2種類のパテで化粧をしていきます。
この時点で綺麗な平滑面が作り出されています。


平滑面が出来れば、その後は塗装工程に入ります。
パテを充填した周囲にプラサフをスプレーします。
パテで平滑になった面を更に滑らかにするのです。
そうすることによって上塗りが綺麗に仕上がります。


1日於いた翌日、新たな割れが走ったり、不陸が出来ていないことを確認して上塗りに入ります。
プラサフ上だけでなく全体を研磨して、劣化した表面の塗膜を落としきれいな塗膜を出してきてやります。そうすることで上に塗る塗料との密着が強くなります。


上塗りは工場で使われていたものと同じ塗料です。
N30の3分艶。フッ素樹脂塗料です。
プライマーを全体に塗装した後に2回上塗りをしました。

塗り上がり直後は、ムラの無い綺麗な艶のある塗り肌が出来ています。
それが、時間が経つにつれシンナーが蒸発し塗膜が締まって、3分の艶になってくるのです。

いかがでしたでしょうか。
ムラのない肌が出来ました。
現場の所長さんに凄く綺麗だとの賛辞を戴きました。

濃色艶消しは神経を使います。
いろんなアラが見えてしまいます。
艶ムラ、色むらが出やすいのです。
その辺りをいつも意識して作業をします。

ノザワのアスロック、アイカのメース共にこのような案件が出ましたらご連絡ください。
できるだけ工場塗装に近い肌になるよう塗装いたします。


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